一般社団法人 日本曳家協会

Hikiya method曳家工法

曳家工法

曳家の工法を詳しく
紹介します。

曳家といってもいろいろな工法があり、様々な条件に合わせ、曳家職人が慣習をしていきます。
いくつかある曳家の工法を紹介していきます。

姿曳移動工法(下腰工法)

姿曳移動工法(下腰工法) 姿曳移動工法(下腰工法)
姿曳移動工法を利用する建物 木造住宅 など
解説 土台の下に鋼材を入れ建物を受け移動します。
工事の特徴 土台下の基礎部分に穴をあけ、銅材・角材を通し、その鋼材で建物の荷重を受けて移動する工法です。
建物の壁を傷つけず、床下工事なので、生活に支障はありません。
主に、木造住宅のように、土台がしっかりしている建物に適している工法です。

腰付移動工法(上腰工法)

腰付移動工法(上腰工法) 腰付移動工法(上腰工法)
腰付移動工法を利用する建物 木造住宅、神社、仏閣 など
解説 土台と床の間に鋼材を通して、鋼材と柱をワイヤー、金物で締結し建物を移動します。
工事の特徴 土台より上に鋼材もしくは、角材を通し、それと柱をワイヤーや金物(締付ボルト)で結び、建物の荷重を柱から直接受けて移動させる工法です。
神社や仏閣など土台がない建物や、土台が痛んでいる建物の移動に適しています。

基礎共移動工法

基礎共移動工法 基礎共移動工法
腰付移動工法を利用する建物 鉄筋コンクリート造、重量鉄骨造、ハウスメーカー軽量鉄骨住宅、アパート など
解説 建物を基礎と共に移動します。
工事の特徴 基礎ごと建物を移動する工法です。建物の荷重を基礎ごと受けるため、基礎の下まで地盤を掘り下げます。 壁で建物の荷重を支えるツーバイフォー構造や荷重の大きいRC造り、鉄筋コンクリート造りの建物の移動のために生み出された工法です。

Construction procedure

曳家移動工事の手順

  • 曳家移動工事の手順 ステップ1

    Step1

    基礎に穴をあけ、レールを中に入れます。

  • 曳家移動工事の手順 ステップ2

    Step2

    レールをセットしジャッキアップをします。

  • 曳家移動工事の手順 ステップ3

    Step3

    ローラーで家を移動させていきます。

  • 曳家移動工事の手順 ステップ4

    Step4

    ローラー移動では地盤の関係上、カーブを描きながらでも移動させることができます。

  • 曳家移動工事の手順 ステップ5

    Step5

    家の配置を変えたい場合には、家を回転させ配置を変えます。

  • 曳家移動工事の手順 ステップ6

    Step6

    ジャッキを下降させ、新しい基礎の上に建物を納めます。